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何らかの理由で「血」の巡りが悪くなっていて、全身に血液を送り出している心臓から遠い指先などの末端部分に冷えを感じるタイプです。体温は高めなので冷えの症状としては軽度ですが、この状態をそのままにしておくと、やがて深刻な冷えにつながる可能性もあります。ライフスタイルを見直して、今のうちから予防に努めましょう。

体の末端まで張り巡らされた毛細血管の老化はなんと20代からはじまり、60~70代でおよそ4割の毛細血管が消滅するといわれています。毛細血管の消滅を防ぐには、体を冷やさないことも重要です。毎日、湯船に浸かってしっかり体を温めることを基本に、血液をサラサラにして血流をよくする食べ物(青魚や抗酸化物質の多い野菜)を積極的に摂りましょう。

お風呂に入るタイミングは、床に就く1時間~2時間前に。寝る直前に熱い湯に入ると交感神経が優位になるため心身がリラックスせず、眠りの妨げになります。
甘いものは血液をドロドロにして血流を悪くするので摂り過ぎは禁物!

顔はほてっているのに、下半身は冷たい。30代後半から更年期の女性に多く見られる「冷えのぼせ」の状態です。東洋医学では、下半身が冷えるとそこにあった熱や栄養素である「血」や生命エネルギーである「気」が行き場を失って上半身へ上ってしまうため、のぼせやほてりといった症状が出ると考えられています。

下半身だけに冷えを感じるのは、筋肉量の減少が大きな原因。体温の約4割は筋肉でつくられているので、筋肉がつけば体温が上がり血流のいい体になります。ウォーキング、ジョギング、スクワット、もも上げなどの運動を習慣にして、下半身を中心に筋肉をつけましょう。筋力をつけるためには、ちょっときついくらいの回数を頑張るのがポイントです。

寝る前は交感神経を刺激しないようにリラックスを心がけ、照明は暗めに。テレビやスマートフォンなども見ないようにして、ゆっくり過ごしましょう。
ボディラインを整えるための締めつけ下着は、血流を悪くしてさらに下半身が冷えることに。

自分では冷えを感じていなくても、おなかに手をあてるとひんやり冷たかったら、内臓が冷えている証拠です。下腹部が冷えているということは子宮や卵巣も冷えているので、婦人科系の病気の引き金に。また、代謝が悪くなって体の中の水分がうまく排泄されず、足がむくんだり下半身太りになりやすくなります。

このタイプの人は、内臓に十分な血液が届いていない可能性があるため、食生活の見直しが第一です。寒冷地で穫れる陽性の食品(しょうが、にんじん、れんこん、ごぼう、鰯、鮭など)には、食べることで熱をつくり出し体を温める作用があるのでおすすめ。腹筋を鍛える運動や腹巻きも習慣にしましょう。

寝ている間もおなかを冷やさないことが大事。低温やけどにならないように厚手の腹巻きの上からカイロを貼って休むと、おなかがぽかぽかしてぐっすり眠れます。
冷たい水の飲み過ぎや生野菜のサラダは、内臓を冷やす一大要因。常温の水か温野菜を!

低体温で、一年を通して冷えきっている完全な冷え症です。冬場は布団に入っても体がなかなか温まらず、睡眠に大きな支障をきたしていることでしょう。不眠はうつなど心の病気にも直結します。さらに、体温が低いと、免疫力も下がってしまいます。この体質を改善しなければ、さまざまな病気につながる危険性があります。

暖房や電気毛布といった外側からの防寒だけでは、この深刻な冷え症を改善することは困難です。お風呂で毎日しっかり温まる、1年中腹巻きをする、冬ならカイロで首や背中、おなかを温めるといった生活習慣に加え、継続的な運動で筋肉をつけたり、体を温める食べ物を食べるなど、万全の対策を講じましょう。

足浴をしたり湯たんぽを布団に入れて足を集中的に温めると、眠りに入りやすくなります。
靴下の重ね履きは足を締めつけるので逆効果。履くなら足指をやさしく刺激して血流を促す五本指ソックスを。
